毎度おなじみの北八ヶ岳。今年もまたやってきました。
八ヶ岳には雨が似合う。いよいよ梅雨入り、雨降りだからこそ八ヶ岳へ出掛けませんか?
日時 平成16年5月18日(火)〜(木)
天候 3日間とも午前曇り、午後雨
人数 二人
行程 5/18 親湯より八子ヶ峰ヒュッテ 往復3時間半
5/19 スズラン峠より蓼科山 往復
5/20 麦草峠より白駒池
アクセス ■中央道諏訪ICよりビーナスラインを蓼科湖方
 面へ北上。蓼科湖を越え、カーブの道を登って
 いくと左手にホテル親湯の看板あり。
■さらに北上し、ピラタスロープーウェイを越え、
  しばらくするとスズラン峠(女神茶屋)。
■国道299号を麦草峠方面に進む。冬期通行止
 め。雨天時は確認要
※上記三箇所ともPあり。
八ヶ峰 5月18日
蓼科高原に入ると、唐松の深緑が美しく、爽やかな風が気持ち良い。さーて、今日はどこを歩こう、と登山地図を広げる。この辺りは車で登山口まで行けて、2・3時間で歩いて帰ってこられるトレッキングルートが本当にたくさんある。今日はあまり時間もないので、山菜なんぞを探しながら、未開発の八子ヶ峰にでも登ってみようか、ということになった。
”ホテル親湯”はビーナスラインより少し北に奥まったところに建つ。立派なホテルとは対照的に、今にも朽ち果てそうな元旅館のような建物が川を挟んで残っている。その建物の前を通って裏手に
唐松の若葉から覗く南八ヶ岳 唐松のトンネルを歩く
まわり、橋を渡って尾根へと取り付いていく。最初は別荘地を通ったり、車道を通ったりと、道がいくつにも分かれていて迷うところだが、道標が示す”白樺湖"方面へ向かえばよい(八子ヶ峰方面とは記されていない)。唐松林の中をジグザグに登り進み、痩せた尾根に取り付くと、少しずつ視界が開けてくる。尾根は切り立ち、岩場もどきのような箇所もあり、ちょっとしたアルペン気分が楽しめる。テント場のような広場に出ると、東急リゾートホテルから続くルートと合流。唐松林のトンネルを抜けると、若葉の間から南八ヶ岳が見られ、キョロキョロと辺りを見回すと、南には甲斐駒ケ岳、中央アルプス、西には御嶽山、北西には北アルプスのシンボル槍ヶ岳までもがはっきりと見える。
八ヶ峰一帯は牧草地のような草地で、視界を遮る木々はほとんどない。草地にポツリポツリとある溶岩のような黒い岩が、牛に見える。
これほどの展望が利く場所でありながら、無人のヒュッテ(期間によって有人)が寂しく建っている実態には、少々驚く(親湯から登らずとも、スズラン峠から15分で来られる)。ただ、好展望を楽しむにも、この立地では風が強く、あまり長居が出来ない。ヒュッテのテラスに腰掛け、持ってきたレーズンパンとグレープフルーツを食べて早々に下山。
八ヶ峰ヒュッテからの展望 北アルプス穂高連峰、槍ヶ岳もくっきり見えました!
明日登る予定の蓼科山は、まさに登山ルートを示すかのように、どっしりと構えている。下りは正面に見える、八ヶ岳の美しい裾野を眺めながら歩く。薄い雲の層から光が漏れ、蒼く染まる山々が幻想的だ。
あてにしていた山菜は、私の見方が悪いのか、何も見つからなかった。ワラビなど、どこにでもありそうなものなのに・・・。
帰りは、地図で示す親湯キャンプ場に寄って見る。バンガローといえば格好は良いが、実際は掘建て小屋のような簡素な建物が山間に点在し、中央には流し場がある。悪く言えば治山工事の現場?って感じのキャンプ場と...んが!、どうもこのキャンプ場、思いのほか広いらしく、坂道を下ると立派なログハウスのロッジがあり、その奥がテントサイトになっているらしい。
近くに温泉はあるし、何といっても静かなキャンプ場だ。
無事に親湯ホテルまでたどり付き、今宵の湯治場、そして野外晩酌場を探すべく、車を走らせる。
途中、陽のかげった集落から見た八ヶ岳は、その色合いがまるでアメリカン・サウスウェスタン(小泉氏いわく)を想わせる。
明日はいったいどんな風景に出会えるのだろう。
       蓼科山レポートへ つづく
八ヶ岳の裾野が美しい 八ヶ峰ヒュッテから蓼科山
夕日に照らされて、アメリカン(South Western)な赤岳 白樺に囲まれテント泊 薪ストーブは必須。  夜は冷えます。
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